たぬきっずのお稽古

今までのあゆみを記してきましたが

今日はちょっと休憩して

たぬきっずのお稽古の様子と子供達のことを

ご紹介します

信楽会たぬきっずには

幼稚園児から中学生の子供がいますが

どの子もごく普通の家庭で育った普通の子です

『歌舞伎』と聞くと

代々歌舞伎の家に生まれた子供にしか

縁の無い世界だろう・・・とか

特別に日本舞踊やお囃子・義太夫などの

お稽古を積んできた子しか出来ないもの・・・

というイメージをお持ちの方が多い事と思います。

しかし、信楽会たぬきっずには

そういう特別な子はひとりもいません

『こども歌舞伎』を始めるまでは

ごく普通に、学校に通い

ゲームが好きで、友達とサッカーをしたり

公園で遊んでいた子供達です

特にお金持ちの家の子でも無いし

高学年から始める子もいます

そう・・・・・ごくごく普通の子なのです

先生がお稽古を通じて教えて下さる事は

歌舞伎の世界のみに通じる事ではなく

いずれ成長して社会に出た時に

社会人として人として

どんな教養よりも

身に付けていなければならない精神です

お稽古は礼に始まり礼に終わります。

背筋を正して正座して

背骨が曲がらないようにお辞儀をした時に

鼻がつく辺りに両手をつき

まずは相手の目を見てご挨拶を述べ

背筋を伸ばしたままお辞儀をする

(この時、女性はひじを張らないように

男性でも必要以上にひじを張らない)

3つ数えたら姿勢を戻し

両手を滑らせるように両腿まで引き上げ

まっすぐに相手のお顔を見る。

とても美しいお辞儀です

相手の方に不快感を与えない!

心を伝えるには、まず

相手が気持ち良いと思える美しいお辞儀をする事!

途中できょろきょろしたり

下から相手の顔を見上げるような所作は

相手に悪しき心を持っている様に映ってしまいます

たぬきっずのお稽古はそこから始まります

お稽古場に集まり

先生やお友達に会えた事が嬉しくて

しばらくはワイワイとはしゃいでいる子供達も

先生の『はい!!』の一言で

さっと整列

この時、何も言われなくても

先生から見て

左右対称であり、多ければ二列になる事が

舞台での立ち位置を考えるお稽古になります。

歌舞伎は基礎体力や柔軟性が

とても大切です!

見た目よりハードな動きがあるので

怪我をしない為にも基礎が重要です。

子供達は、先生がいらっしゃるまでに

柔軟運動をして体をほぐしておきます。

お稽古も柔軟運動から始まります。

体の柔らかい子もいれば

とても硬い子もいます

硬い子にはみんなで協力して柔軟をします。

子供達は必ず!助け合うのです

自分さえ出来れば・・・という考えでは

舞台は成り立ちません。

前転や飛び込み前転、長い棒を使ったお稽古も

出来る子は出来ない子に協力します

台詞や演技も同じ事です。

何度教えられても出来ない言い回しや演技を

先生に叱られる子がいると

みんなで対策を考えて自主練です!

だから仲間をとても大切にします

先日もこんな事がありました。

舞台の直前のお稽古の最中

どうも気が入らないT君

再三注意を受けながら

彼はついつい失言をポロリ・・・・

烈火の如くお怒りの先生は

舞台前最後のお稽古なのに

『もう!稽古は終わり!!整列!!』

恐れをなした子供達

事もあろうか素直に整列してご挨拶

お通夜のような静けさで着替え始め・・・

『あなた達!!それでいいの??

母の一言で、はじかれたように集合した子供達は

円陣を組み、小さな声で反省会

一人の責任はみんなの責任

叱られたT君を筆頭に

全員で先生に謝罪しに行きました

そして、もう一度お稽古してくださる様に懇願

みんなに迷惑を掛けてしまったT君は

『僕のせいでみんなに迷惑掛けてごめんなさい

と、仲間にも謝ってお稽古再開

信楽会たぬきっずは

どんな時も、連帯責任の精神です

だから仲間外れやいじめ、子供同士といえども

思いやりに欠ける行為は許されません!

全て、舞台にも通じることだからです。

人の台詞の最中にもぞもぞ動いたり

自分だけ目立とうと前にでたりすれば

仲間の場面を台無しにしてしまうし

舞台全体が壊れてしまいます

だから日頃から、仲間を大切にする精神を学んでいます

古き良き時代の子供達の姿が

ここにはあります

母達も、自分の子さえ良ければ・・・・では

成り立たないので

自分の子も他人の子も

いけない時には叱ります

よそのお母さんに本気で叱られる経験など

今の時代の子供達にはありません

本当に驚きますし言う事を聞きます

昔は近所に怖いおばさんが居たりして

『こらぁ~~』なんて叱られる事も

当たり前にありましたよね

みんなで子供を育てていた・・・

良い時代でしたよね

信楽会たぬきっずには

そんな良き時代の精神が残っています

こんな心ある環境で子供を育てられる

本当に幸せな事です

素敵な会に巡り合えたと

心から思っています

子供達は学校から帰ると

お稽古場に急ぎます

お弁当やコンビニのおにぎりを持って

休憩時間に先生の周りに集まって

楽しいおしゃべりをしながら

みんなで食べる味は格別のようです

たぬきっずは大きな家族

子供達はみんな兄弟のようです

この大家族の今日までのあゆみ

次回から又

書いていきたいと思います

こども歌舞伎

信楽会たぬきっずホームページ

http://shigaraki-kai.schools.officelive.com/default.aspx


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